【保存版】すらすら読まれる文章の書き方【1つだけ、結論:リズム】

ライティング

人を魅了する文章が書けると、ちょっぴり嬉しくなりませんか?

ビジネスにおいても、人間関係においても何かと有利になりそうです。

マーケット、Twitter、Facebook、note、魅力的な文章はあらゆるコンテンツでの訴求力につながります。

どんなに有益な情報を発信しても、伝え方が悪ければ魅力的には感じません。
逆に、あまり有益な情報でなくても伝え方一つで魅力的に感じさせることも可能です。

「文章力」

これからの時代を生き抜くための必須スキルと言っても過言ではなさそうです。

僕は今、本業以外の時間は「文章力」を磨くために時間に費やしています。
まだ未熟な文章しか書けていませんが、上達するためには型を身につける必要があると思っています。

型は独学で身につくものではありません。
「文章力を磨きたい」それだけを意識して日々を過ごしていると1冊の本に出会いました。

流し読みではなく、1ページ1ページを大切に、自分の脳に浸透させるように読み進めています。

ちょうど1章を読み終えたところで、自分の理解を表面化し、このノウハウを血肉化するためにも、ブログ記事としてアウトプットすることにしました。

第1章のテーマは文章が織り成す「リズム」についてです。

僕と同じく「文章力」を伸ばしたいという方への一助となってくれると嬉しいです。

今回のテーマ

・文章は「リズム」を意識する

・リズムは「論理展開」が鍵を握る

・視覚的リズム・聴覚的リズム

・思い切って「断定」する

文章は「リズム」を意識する

文体は「リズム」で決まります。

いきなり"文体"と言われても、という方もいらっしゃいますよね。
なのでまずは"文体"について簡単に説明します。
一般的に、"文体"の使われ方としては以下のようなものがあります。

読まれすい"文体"
優しい"文体"
あの人が書く"文体"が好き

このように、文章のスタイルのことを一般的に”文体”と指すことが多いです。
また、”文体”は2つの要素で構成が決まります。

1.「〜です」「〜ます」調の統一

2.「私」「僕」「俺」などの一人称の統一

このブログも「〜だ」「〜である」という調で統一すると少し固い印象をもたれるかもしれません。
また、一人称を「オイラ」にしてみると表現としてはくだけすぎかもしれません。

語尾が統一されているならまだしも、「〜です」と文を締めているところもあれば、他の行では「〜だ」といった締め方をすると読者は気持ち悪さを感じてしまうものです。
違和感を感じさせることがないよう、文の締め言葉は統一しましょう。

では、文末の語尾を統一すれば文体は安定するのでしょうか?
いいえ。それだけでは不十分です。

良いことが書かれている。
間違ったことも書かれていない。
だけどなんだか気持ち悪い。

そういう文章ってありますよね?

その気持ち悪さの正体は文体が織り成す「リズム」にあります。

読んでいて何か気持ち悪い。喉に小骨が刺さったような違和感を感じる。
これは文体のリズムが悪いからこそ感じる不快感なのです。

では、この「リズム」の正体を1つずつ分解していきながら理解を進めていきたいと思います。

リズムは「論理展開」が鍵を握る

いきなりですが、例文から。

「今日は大盛りの牛丼を食べました。お腹が空いています。」

この文、すんなり読めますか?
何かつっかかる感じがしますよね。それは、支離滅裂だからですね。

「今日は大盛りの牛丼を食べました。」という一文と「お腹が空いています。」という一文。

”だから”が接続詞にくると意味が成立しません。

意味を成立させるとなると”しかし”や”ところが”が接続詞の候補となります。

接続詞を適切に入れることで文体に「リズム」が生まれます。

ところが、

接続詞を入れても前後の文が成り立たない時、その文体は論理破綻を起こしてしまいます。

どの接続詞で結びつけても意味が成立しない(論理破綻を起こしている)場合、文体は「リズム」を失います。すなわち、読者を遠ざけてしまいます。

文体を読み返した時、どこかで気持ち悪さを感じるのであれば、接続詞を意識してみる。
これだけで論理破綻を起こしにくくなります。

しかし、ここで注意して欲しいのは、接続詞も使いすぎには注意です。
接続詞の多用はくどくて、ウザい印象をもたらします。

適度に削った方が読みやすさにつながるということは、ぜひ頭の片隅に入れておきたいポイントです。
正しくつながることが確認できれば削ってしまってかまわない、というのが削る際の判断材料になります。

視覚的リズム・聴覚的リズム

人は、文体を見た瞬間に「読みやすそう」「読みにくそう」という判断をしています。

卒論レポートや、会社で使う報告書など、何十行もびっしくりと言葉が詰まっていると抵抗感を覚えてしまいますよね。

全く読まれずに、「読みづらそう」という雰囲気で遠ざけてしまうのは大変もったいない。

ここで注意したいのが「視覚的リズム」です。
「視覚的リズム」は下記の3つの要素で構成されます。

①句読点の打ち方
②改行のタイミング
③漢字とひらがなのバランス

順番に解説していきます。

①句読点の打ち方

句読点は1行の間に必ず1つは入れる、というルールをもちましょう。

やみくもに入れれば良いというわけではありません。

自分が伝えたい言葉の区切りで必ず入れるようにします。

例)
彼は、疲れた表情で電車を待つ彼女に声をかけた
彼は疲れた表情で、電車を待つ彼女に声をかけた

「、」を入れる場所で疲れている対象が彼なのか、彼女なのかが変わります。

②改行のタイミング

詰まった文章、ページが真っ黒に埋め尽くされていると嫌気が指します。

人は「読む」より先に「見る」のです。

内容を読む前にページ全体を見て、読むかどうかを判断しています。
普段僕たちが外を歩く時に外見を気にするように、文章も見た目に気を配らないといけないということです。

適度に改行がないと文章に力点が見つからず、書き手が訴えたいポイントが伝わりません。
注目して欲しいところ、強調したい箇所に改行入れる。

最大でも5行あたりをメドに改行を入れることがオススメです。

音読してみるとわかるのですが、改行は句読点よりも長い息づきポイントとなります。
改行は視覚的なリズムだけでなく、聴覚的なリズムも作り出す大事な要素と言えます。

③漢字とひらがなのバランス

視覚的リズムを構成する3つ目は漢字とひらがなのバランスです。

どんなに句読点、改行を駆使しても避けられない圧迫感があります。

漢字は画数が多いため色で表すと黒と言えます。

ひらがなは画数も少なく柔らかい雰囲気、白です。

漢字の多い文章はどうしても第一印象が悪くなってしまいます。

では、ひらがなを多用した方が良いのかと言えばそうではありません。

ひらがなにも圧迫感があります。ひらがなは48文字しか存在しない、どれも似たような形状であるため、ひらがなだけの文章では濃淡が出ません。

オセロのように黒(漢字)と白(ひらがな)のバランスを整えることが圧迫感のない文章となります。

どちらもデメリットの方を先にお伝えしましたが、

漢字は引き立て役

ひらがなは柔らかさを出す

それぞれの特徴をおさえて併用していきましょう。

句読点、改行、漢字とひらがなのバランス。

この3つを意識的に使いこなすことで視覚的なリズムはずいぶん出せるようになります。

そして視覚的なリズムが整ったら聴覚的リズムです。

聴覚的リズムとは読んで字のごとく、文章を「音読した時のリズム」です。

書き手と読み手は必ずしも同じリズムで読むとは限りません。

「こう読むだろう」というのはあくまで書き手の思い過ごしです。

少しでも自分が思う通りのリズムで読んでもらうために、音読をすることで客観性をもたせませしょう。

読むという行為は受動的。それに対して音読は能動的。
両者の立場で確認することでお互いの歩調をあわせることができます。

音読する際に注意を払いたい2つのポイントがあります。

①句読点の位置
②言葉の重複の確認

①句読点の位置

先に説明した通り、句読点の位置により意味合いがかわることがあります。

句読点の通りに、息継ぎをして読むポイントを、客観的に理解するためにも音読してチェックしましょう。

②言葉の重複の確認

「〜である」のあとにまた「〜である」というのはリズムが悪い文章です。

形容詞も同じで「〜のような」のすぐあとに「〜のような」と続くのもリズムが悪い。

「〜である」ときたら次は「〜だ」で締めたりと、別の言い方にするだけでリズムは良くなります。

音読することでこういった「気づきにくい違和感」を発見しましょう。

視覚的リズム、聴覚的リズムについて解説しました。
詰め込みすぎると文を書く前に手が止まってしまいます。

まずは難しく考えずに書いてみる。
書き終えた後に音読してみて、感じた違和感の正体をつかみ、句読点や改行、漢字とひらがなのバランスをチェックする、というのが上達するためのコツだと言えます。

思い切って「断定」する

最後に。

文章にリズムをもたせる最も効果的な方法は断定してしまうことです。

これは例を見た方が納得感があります。

例)
・明日の試合は勝つつもりで試合にのぞみます。
・明日の試合は勝ちます。

明らかに後者の方が勢いがあり、切れ味があります。

これが断定の力です。

前者のように「逃げ」や「保険」の意味を含ませてしまうと人はツッコミを入れたくなるのもです。
こういった表現ばかりを使っていると書き手として説得力を失ってしまうのです。

断定するには、断定する箇所の前後を論理で固める必要があります。
常に断定の周囲には細心の注意を払って論理で固めて反論の余地を失くすのがポイントです。


断定するには自信も必要です。

「自信があるから断定するのではなく、断定するから自信がついていく」

という考え方が自分の成長のためにも、文章力の強化のためにも、必要となるマインドです。

成長の起爆剤は断定というリスクを冒した先にある、ということです。

文章はリズムが大切であることを具体例とともにに解説しました。
最後はマインドの話になってしまいましたが、どれもすぐに実践できる文章力強化のための施策です。

少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

良いライティングライフを。

それでは、また。